教室案内

チームリーダーあいさつ

チームリーダーあいさつ

チーム内分泌

福田 いずみ

教授福田 いずみ

FUKUDA, Izumi

内分泌領域では日頃の診療から生じる疑問や気付きに目をとめ、その解明を目指すことが大切と考えています。病態の解明や診断・治療上の問題を明らかにし、その解決に貢献できる研究が目標です。

これまでに、GH分泌不全症の診断に用いられるGH releasing peptide-2試験の特性に関する研究、下垂体偶発腫の臨床像と予後調査、免疫チェックポイント阻害薬の免疫関連副作用として発症するACTH単独欠損症と特発性ACTH単独欠損症におけるHLAや臨床像の差異に関する研究などを行い、成果を発表致しました。より充実した研究の遂行には他診療科、基礎医学教室との連携も大切であり、前2者は脳神経外科との共同研究です。

また、腫瘍随伴性低血糖症にはインスリン様成長因子(IGF)-Ⅱが関与することが知られていますが、その病態には未だ不明な点があります。この機序を解明することは低血糖の予防・治療法の開発に寄与すると考えます。本症の新たな診断マーカーとしてIGF2遺伝子にエンコードされるmicroRNA-483測定が有用である可能性を報告しましたが、今後このmicroRNAを手がかりとして、さらなる研究の展開を計画しています。

チーム代謝

長尾 元嗣

講師長尾 元嗣

NAGAO, Mototsugu

代謝診療チームでは、糖尿病、高血圧症、脂質異常症、肥満症といった生活習慣病を中心とした診療を展開しています。私たちの使命は、ただ単に血糖値、血圧、脂質、体重といった表面的な指標を管理するのみにとどまらず、これらの代謝異常の根底にある真の病態、すなわち内分泌疾患、悪性腫瘍、遺伝性疾患などを適切に診断していくことにあります。そのためには、表面的な指標以外の部分に常に注意を向ける必要があり、内分泌代謝領域の専門知識にとどまらない、問診、身体診察、採血・採尿や画像検査の解釈といった内科医としての総合的な診療能力が求められるのです。また、根底にあるのは必ずしも既知の病態であるとは限らず、未知の病態である場合もあります。その未知の病態に行き着く手がかりを見つけるために、医学研究によって培われていく仮説探索的な分析能力が必要とされると私は考えています。これまでに当科から発信してきた臨床研究の成果や症例報告は、ここに記した代謝診療のストラテジーが実際にWorkしていることの証であり、臨床の現場においてそれがどのように実践されているのかを体感していただければと思います。

チーム腎臓

柏木 哲也

臨床教授 柏木 哲也

KASHIWAGI, Tetsuya

1876年長谷川泰先生が日本医科大学の前身である済生学舎を創設し、1924年に日本医学専門学校飯田町分院、後の日本医科大学附属第1病院が開院しました。当教室は、第二内科学教室腎臓グループとして長らく飯田橋の地にありました。1978年に透析室が開設され初代室長に原一男先生が就任。1989年飯野靖彦先生(現名誉教授)が助教授として赴任され、当教室は大きく発展してまいりました。1997年病院の統廃合に伴い、千駄木付属病院に移り、1998年飯野靖彦先生が腎臓内科教授に就任。大学院医学研究科神経・腎臓・膠原病リウマチ部門、大学院医学研究科腎臓内科学分野、そして2022年岩部真人教授をお迎えし、大学院医学研究科 内分泌代謝・腎臓内科学分野として新たなスタートを切りました。現在、腎臓内科は総勢約60名の医局員で構成されています。教室の伝統である蛋白尿から移植まで、患者さんのステージに応じた適切な医療を提供することを目標に医局員一同、研鑽しております。さらに基礎研究による病態解明と臨床研究を通じて腎臓内科学の進歩に貢献すべく、力を尽くしてまいります。当科は附属4病院+腎クリニックで診療・研究・教育を行っています。これらの施設にはそれぞれ特徴的な研修プログラムが用意されており、研修を終えた多くのOB/OGは全国各地で活躍されています。
腎臓内科を志す多くの先生方の入局をお待ちしております。

ページトップへ戻る